バドミントンラケットってどう選べばいい?初心者~上級者におすすめのラケットとは?

バドミントンのラケット選びで迷ったことはないでしょうか。お店に行ってたくさんのモデルの中から、自分に最適なラケットを選ぶのは初心者にとっては難しいチャレンジです。ここでは、ラケットのブランドや選び方を詳しく解説していき、レベル別のおすすめのバドミントンラケットとラケット以外で必要な道具を紹介していきます。
バドミントンラケットの選び方
まずは、バドミントンラケットの選び方について、ブランドと選ぶポイントの両面から説明していきます。道具選びというのは奥が深いものですが、まずは、大まかな全体像を把握するために、ブランドごとの特徴を知ることから始めるのもいいでしょう。その上で、グリップやシャフトなどの細かいポイントの選び方を覚えていき、自分の好みやレベルに合ったラケットを選んでいくようにしましょう。
バドミントンラケットのブランドといえば
バドミントンラケットのブランドといえばヨネックスが有名ですが、海外ブランドを含めたメジャーな5つのブランドをご紹介していきます。
ヨネックス

バドミントンといえばヨネックスを思い浮かべる人も多いことでしょう。ヨネックスは日本を代表するスポーツ用品メーカーで、その中でもバドミントン、ソフトテニス、硬式テニスのラケットやウェア、シューズなどで有名なメーカーといえます。製品の種類や数も多く、初心者用の安価なものから競技用の高価なものまで幅広くラインアップしていることも大きな特徴です。
また、「アイソメトリック」という四角フレームをしたバドミントンラケットをヨネックスが独自技術で開発し、バドミントンラケットに世界で初めて搭載したのもヨネックスです。カーボンなどの新素材を含め、技術開発力に関しても優れたメーカーといえます。
ミズノ

日本の総合スポーツ用品と知られているミズノは、その知名度の高さから、バドミントンのラケットでも愛好家が多いブランドです。ヨネックスと比べると、ラインアップの種類は半分ほどですが、選手の特徴に合わせたラケット作りをしており、どちらかといえば中級者から上級者向けのブランドともいえます。
ミズノのラケットは、パワータイプのラケット「フォルティウス」とバランスタイプの「アルティウス」というように、大きく2つに分けることができます。フォルティウスは、若干ですが面が小さく作られている分、中心にヒットした時の攻撃力が増すように設計されています。一方のアルティウスは、「シャトルをキャッチする」というキャッチコピーからも分かるように、コントロール性や振り抜きを重視したモデルです。
ウイルソン

ウイルソンは、アメリカの総合スポーツ用品メーカーであり、テニスラケットのブランドとしても非常に有名です。プロのバドミントン選手でもウイルソンのラケットを使用しているプレイヤーは多く、初心者から上級者までおすすめできるブランドといえます。細かく見ていくと、初心者用の安いラケットもありますが、中級者以上のラケットのラインアップが豊富になっています。
ウイルソンは、特徴的なシリーズ展開をしていることにも注目です。1つ目はスピードタイプの「ブレイズシリーズ」、2つ目はコントロールタイプの「フィアースシリーズ」、3つ目はパワータイプの「レコンシリーズ」となります。
ゴーセン

ゴーセンは、日本の合繊縫糸のパイオニア的存在として、ナイロン縫糸の生産販売からスタートした日本メーカーです。日本で最初にシンセティック・ガット(人工ガット)を製造したメーカーとしても知られており、現在発売しているガットの種類は、他のメーカーよりも豊富で、テニスのトッププロとガットに関する使用契約を数多く結んでいます。
そんなガットの技術を得意とするゴーセンですが、1960年代からラケットの製造も行っており、取扱い範囲はソフトテニスや硬式テニスなどにも広がっています。 また、独自の特殊構造フレーム「インフェルノ」を開発し、他社との差別化をしています。なお、バドミントンのラケットについては、大まかに入門用と価格が高めの製品の2段階になっています。
バボラ

バボラは、フランス・リヨンに本社を置く歴史あるラケットメーカーです。1925年に初のバドミントン用ナチュラルストリングを開発しました。1995年からは、バドミントンラケットを本格的に展開しており、数多くのバドミントンのプロプレイヤーが愛用しています。
ラインアップとしては、初中級者向けステップアップモデルとしての「X-ACTシリーズ」と、「サテライト 6.5シリーズ」に分かれています。「サテライト 6.5シリーズ」の中でも、トップヘビーなオフェンスモデル「ブラスト」、オーバーヘッドからのショット向けの「パワー」、オールラウンドモデルの「エッセンシャル」、テクニカルなディフェンスモデル「ライト」、女性プレイヤー向けの軽量な「タッチ」に細かく分かれています。
バドミントンラケットの選び方とは?
ラケットを選ぶには、実際に手に取り、カタログを見ながらグリップサイズ、重さ、シャフトの硬さ、ガットが張ってある場合はテンションを確認するようにしましょう。
グリップサイズ
基本的には、女性や手が小さい方には細身のグリップを、手が大きい方には太めのグリップがおすすめです。手が大きいというのは、手の平のサイズよりも、指の長さが大きく影響してきます。
市販されているグリップサイズの数値の見方は「4=太い」「5=普通」「6=細い」となっています。
細めのグリップは操作性が良く、フォアからバックに持ち替えるのにも向いているので、テクニックを駆使するプレイヤーにぴったりです。一方の太いグリップは、スマッシュなどに向いていますが、グリップのサイズはテープなどで微調整が可能なので、初心者は少し小さいサイズを購入してみることもおすすめです。
重さ
バドミントンラケットの重さは、最も軽い9Uから最も重いUまでの5階級で区分けされています。重いラケットはパワープレーに向いているといえますが、バドミントンの試合は長時間にわたることも多く、無理に重いものを選ぶと体力を消耗していきます。最近では軽いラケットが人気ですが、自分の腕力や体力、プレースタイルに応じて最適なものを選ぶ必要があります。
シャフトの硬さ
バドミントンのラケットというのは、シャフトの硬さによってシャトルの飛びが決まってきます。一般的に「しなり」と呼ばれるものですが、硬いラケットはしなりが少ないので、面の安定感が増します。また、パワーがダイレクトに伝わるので、腕力があれば強烈なスマッシュを打つことも可能です。
一方の柔らかいラケットは、シャトルのホールド感が良く、しなりの反動を上手に使えばシャトルを遠くまで飛ばすこともできます。タイミングが取りやすいことから初心者にもおすすめといえます。
ガットのテンション
一般的に、ガットのテンション(張り)が緩いものが初心者向け、硬いものほど上級者向けとなります。トッププレイやとなれば、非常に高いテンションで張られています。テンションが緩いとコントロール性が良くなり、ガットの反発力によってシャトルの飛距離も伸びます。
中級者になってくると、打ち返すスピードを上げたいと感じるようになるので、飛距離や方向をコントロールできるようになったら、少しテンションを上げてきます。上級者になれば、さらにテンションを上げていきますが、無理に上げ過ぎるとコントロール性も悪くなり、体への負担も大きくなるので注意が必要です。
【レベル別】おすすめのバドミントンラケットについて
ラケットの選び方が分かったところで、初心者、中級者、上級者のレベル別におすすめのバドミントンラケットについてご紹介していきます。
【初心者】おすすめのバドミントンラケット
ヨネックス アークセイバー2i (ARC2I-401)
ヨネックスの初級者向けモデルが「アークセイバー2i」です。バランスはイーブン、若干柔らかめの打球感で、コントロールがしやすいラケットです。弓のようにしなるエネルギーを精密なコントロールに繋げられることができます。
- ■カラー:RD(メタリックレッド)
- ■サイズ:3U4、3U5
- ■推奨テンション:19~24lbs
アルティウス 08 73JTB08064 3c
ミズノが出している入門モデルが「アルティウス」です。この「アルティウス」シリーズは、リオデジャネイロオリンピック2016 銅メダリストの奥原希望選手とミズノが共同開発したブランドで、「シャトルをキャッチする感覚」をキャッチコピーにしています。フレームは、シャトルとのインパクト時に面内方向にたわみやすい設計となっており、ホールド感が高められるとともに、シャトルのコントロール性能も高次元で両立されているラケットです。
- ■カラー:PI ( 64 ピンク )
- ■サイズ:4U6 ( 平均83g )
- ■推奨張力:18-22(lbs)
【中級者】おすすめバドミントンラケット
ヨネックス ナノフレア700(NF-700 749)
スピードショット重視の中級者向けモデルが、このヨネックス「ナノフレア700」です。バランスはヘッドライトで打球感は若干固めの設定となっており、高次元エアロ形状によって振り抜きの良さに定評があります。
とにかくスピードを重視したモデルで、軽く、振り抜きやすく、楽に飛ばせることが主眼に作られており、操作性の良さやスマッシュの打ちやすさも兼ね備えています。
- ■カラー:BLG ( 749 ブルーグリーン )
- ■サイズ:4U5 ( 平均83g ) 、5U5 ( 平均78g )
- ■推奨張力:19~27(lbs)
ヨネックス アストロクス99(AX99-488)
爆発力のあるスマッシュを決めたい上級者向けモデルがヨネックスの「アストロクス99」です。バランスはヘッドヘビーで、打球感は若干固めですが、強いしなりが急激に戻る作用を利用して、力強いスマッシュを打ち出すことが可能になっています。このモデルは、男子シングルスで2019年9月現在、2位に大差をつけての世界ランク1位となっている桃田賢斗選手の使用モデルです。
- ■カラー:SOR ( 488 サンシャインオレンジ )
- ■サイズ:3U5(平均88g)、4U5(平均83g)
- ■推奨張力:3U/21~29(lbs)、4U/20~28(lbs)
【上級者】おすすめバドミントンラケット
ヨネックス ボルトリックZフォース2(VTZF2)
パワーと操作性を両立するヨネックス独自のトライ-ボルテージシステムと史上最細シャフトを採用したパワーモデルが「ボルトリックZフォース2」です。バランスはややヘッドヘビーで硬めの打球感によって、パワースマッシュと高速ラリーの両方を可能とした、まさにハイテンションにも対応する上級者向けのモデルといえます。
- ■ヨネックス ボルトリックZフォース2(VTZF2)
- ■サイズ: 3U5、4U5
- ■推奨テンション:4U(20~27)、3U(20~28)
ミズノ アルティウス01フィール(73JTB90101)
ミズノがリオデジャネイロオリンピック2016 銅メダリストの奥原希望選手と共同開発したブランドが「アルティウス」シリーズですが、その中でも奥原希望選手が使用しているモデルが「アルティウス01フィール」となります。
このモデルは、コントロール性と反発性の両立を追求されたコントロールプレイヤー向けのラケットです。反発に直結する縦糸に接するフレーム設計が見直され、外側に高弾性、内側に低弾性のカーボン素材が配置されることで、このシリーズの特徴であるシャトルを掴むような球持ちが実現されています。
- ■カラー:WH/GO ( 01 ホワイト×ゴールド )
- ■サイズ:3U5
- ■推奨張力:23~27lbs
バドミントンをするのに他に必要な道具は?
バドミントンをするには、ラケット以外にも揃えなければいけない道具があります。大きく分けると、シューズとシャトル、ウェアになりますので、それらの道具や練習の始め方について解説していきます。
バドミントンを始めるには、シューズとシャトル、グリップテープは必ず揃え、余裕があればウェアも楽しみながら見ていきましょう。
バドミントンシューズ
ラケットを別にすれば、バドミントン用品の中でも1番重要なものがバドミントンシューズです。選ぶ際は、通気性とグリップ、幅の3つのポイントに気を付けるようにしましょう。
ラケットを別にすれば、バドミントン用品の中でも1番重要なものがバドミントンシューズです。選ぶ際は、通気性とグリップ、幅の3つのポイントに気を付けるようにしましょう。
グリップテープ
バドミントンのラケットの握り手(グリップ)部分に巻くグリップテープは、それがなければプレイ自体にも影響を及ぼしかねない重要なアイテムです。グリップを握る感触を自分に合ったものにするためや、手に汗をかいた場合のすべり止めの役割を果たします。 主にグリップテープは以下の3種類があり、これらを使って自分好みの太さや感触を確認しながら調整すると良いでしょう。
インナーグリップテープ
ラケット購入時にあらかじめ巻かれているテープです。これだけでもプレイ自体は可能ですが、基本的にはこの上にオーバーグリップテープを巻いて使用することになります。
オーバーグリップテープ
一般的に言われる「グリップテープ」はオーバーグリップテープを指します。様々な種類のものが揃えられていますが、代表的なものとしては、手が滑りやすい人に適したウェットグリップテープ、手に汗をかきやすい人に適したタオルグリップテープなどがあります。
アンダーグリップテープ
インナーグリップテープとオーバーグリップテープの間に巻くテープで、緩衝材の役割を果たします。主に太さの調整をするときに使用します。
シャトル
羽根とも呼ばれるシャトルによっても、バドミントンの上達度合いは変わってきます。シャトルの重さは、4.74gから5.50gと規定されており、シャトルのコルク部分と16枚の羽根を取り付けた部分で構成されています。
シャトルには、1から5までの番号があり、使用する気温によって分類されています。1が高く、5が低い気温となります。シャトルは気温が高い時や標高の高い場所は飛びやすくなるので、状況に応じて使い分けが必要です。あまり安いシャトルを選んで、壊れたまま使い続けても上達はしないので、ある程度耐久性のあるものを選ぶことが重要です。
スポーツウェア
そのほか、専用のウェアは蒸れにくく汗が乾きやすいように設計されています。初心者の頃はポロシャツとジャージでも構いませんが、少し慣れてきたら楽しみながらショップでウェアを選ぶようにしたら良いでしょう。
バドミントンの練習の始め方
バドミントンには道具も大事ですが、練習環境を整えて正しい順序で練習を始めることが必要です。
バドミントンできる場を探す
バドミントンの練習を始めるにしても、まずはバドミントンをやれる場所を探す必要があります。一人で黙々と練習するのも悪くはありませんが、インターネットで地域のバドミントンサークルなどを探すという手もあります。その際は、初心者でも入れることを必ず確認するようにしましょう。
正しい打ち方を覚えるために素振りをする
練素振りのポイントとしては、普段は力を強く入れずに、ラケットのガットの面を横に向けて、グリップすることです。打つ瞬間だけ力を入れるようにします。この基本のグリップのまま、肩と肘を回転させることで面を正面に向けて、その回転力をシャトルに伝えて打つのです。
フットワーク
フットワークはバドミントンの重要な要素です。いくらラケットを上手にさばけたとしても、打てるポイントまで自分が移動できなければ、打ち返すこともできないのです。フットワークの練習は地味になりますが、コートのどこにシャトルが飛んで来ても3歩以内で取れる位置まで移動できるようにフィジカルなトレーニングと合わせて行いましょう。
基礎打ち
スイングとフットワークがある程度身に付いてきたら、基礎打ちを始めていきます。バドミントンには、クリアーやドロップ、スマッシュなどの基本ショットがあります。上級者でも、ウォーミングアップとしては必ず基礎打ちをやるほど、バドミントンの練習では毎回取り入れるべきメニューといえます。
まとめ
今回は、ラケットのブランドや選び方、レベル別のおすすめモデルや練習の仕方を詳しく解説してきました。バドミントンのラケットは、使う人の体系やプレースタイルによって、細かく設計されており、自分に合っていないラケットを使い続けていれば、上達のスピードが遅くなるばかりか、試合でもいい結果が出せなくなります。見た目のデザインももちろん大事なポイントですが、今回紹介した方法を参考に、スマートにラケットを選ぶようにしましょう。
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