【タイプ別メーカー別】バスケシューズの選び方!トレンドをつかんで、自分にあったバスケットシューズを選ぶ!

数あるカジュアルシューズの中でも、バスケットシューズは本来の用途である「バスケットボール用」という枠を超え、タウンシューズとしての人気を確立しているアイテムです。スポーツシューズならではの機能性はもちろん、時代の流れをしっかりと反映したデザインの製品が各ブランドからリリースされ、世代や性別を問わず、幅広く履けるのも魅力。そんなバスケットシューズの最新傾向と、押さえておきたい知識を紹介します!
バスケットシューズの選び方は?

バスケットシューズにはどのような機能性が隠されているのでしょうか? シューズ選びの事前知識として、そのあたりをチェックしてみましょう。
バスケットボールは、選手がコート内を激しく動き回るスポーツなので、見ているだけだとわかりにくいのですが、野球にピッチャーやファーストなどのポジションがあるように、バスケットボールにもちゃんとポジションがあります。それは「ポイントガード」「シューティングガード」「スモールフォワード」「パワーフォワード」「センター」の5つ。それぞれのポジションについて、簡単に説明します。
- ポイントガード
- チームの中で司令塔的枠割を担うポジションです。オフェンス時にフロントコートまでボールを運ぶことがあります。
- シューティングガード
- 積極的にポイントを狙うポジションです。アウトサイドからのシュートやポイントガードのサポート的役割を持っています。
- スモールフォワード
- アタックを仕掛けながらのシュートや、相手からボールを奪うようなパワープレイが重視されるポジションです。
- パワーフォワード
- ペイントエリア付近を動き回りながらチーム内のパスワークをキープし、ゲームを組み立てる存在です。
- センター
- ゴール下での体を張ったポストアップや、ステップワークでディフェンスをかわすなど、攻守におけるリバウンド力として機能するポジションです。
それぞれのポジションに適したシューズとは?
ポイントガードやシューティングガードといったガードポジションには、ボールキープやパステクニック、スピード、2次元的な動きが求められます。したがって、シューズには柔軟性やクッション性が不可欠です。また、横方向に強い負荷がかかる場合があるため、ヒールの安定感も大切となります。
スモールフォワードやパワーフォワードなどフォワードポジションには、機動力と強いフィジカルが求められます。そこで、軽量かつ着地時のクッション性に優れたモデルが適しています。
センターは一般的に運動量やその激しさから一番ハードなポジションとされ、シューズは軽量でしかも丈夫であること、さらにステップワークでの安定感と、相手の動きに機敏に反応するためのシャープなリバウンド(反発力)を備えたモデルが適しています。
シューズ選びのポイントは?
バスケットシューズに限らず、シューズ選びのコツは、自分の足のサイズ、とくにボリュームやラスト(幅)を知ることです。
また、足のサイズは朝と夕方で変化します。歩行や運動のため、数時間にわたって体重が足裏に加わり続けてアーチがつぶれると、足は前後にも横方向にも広がります。一般的に0.5~1cm程度、午後のほうが大きくなると言われています。そのため、シューズ選びのタイミングは、午後のほうが向いているのです。
実際にシューズに足を入れたら、片足立ちしてみましょう。体重が片方の足に集中することで、ソール部分の接地面積が広がります。さらにジャンプしたり、ステップをしたりすれば、シューズに負荷がかかった状態をある程度再現することができます。このとき、足にストレスを感じないサイズを選んでいきましょう。また、シューズを手にとって、ソールの硬さやねじれ強度などを確認するのも大切。ソールがソフトすぎると、疲れやすかったり、地面からのリバウンドをきちんと吸収できなかったりします。
かかとの下とつま先を両手で持ち、指先から3分の1あたりの位置でソールがしなやかに返るものを選びましょう。せっかく優れたグリップ性能やホールド性を備えたシューズであっても、サイズ選びにつまずいてしまったらその性能は発揮できません。多少時間をかけても、納得のいくアイテムを選びたいものですね。
メーカー別によって異なるシューズの特徴
バスケットボールシューズをラインナップしているブランドはたくさんあります。それぞれのブランドの開発思想や特徴をチェックしてみましょう。
ナイキ

メジャーなNBAのスタープレーヤーがこぞって使用するナイキは、バスケットシューズの王道的ブランドと言ってよいでしょう。マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデル「エア・ジョーダン」は、プレミアが付くほどの人気を誇ったモデルで、いまだ多くのファンを虜にしています。
ナイキのバスケットボールシューズは、基本的に欧米人の足に合わせた設計のものが多いので、サイズ選びやフィット感のチェックはじっくりと時間をかけたいもの。使用してしばらくは大きな負荷をかけず、ゆっくりと履き慣らしていくことで快適な履き心地が手に入るでしょう。
レブロン・ジェームズ、ケヴィン・デュラント、ポール・ジョージらがナイキを履くプレーヤーとして有名です。
アシックス

国産ブランドだけあって、日本人の足型を知り尽くした設計が魅力。そのため、ハイスクールからカレッジリーグ、Bリーグまで、このブランドを愛するプレーヤーは数多くいます。 平均して軽く、グリップ性能に優れ、長時間疲れにくいのが特徴と言えます。また価格面でも比較的リーズナブルなので、初めてバスケットシューズを選ぶという人にも選びやすいブランドです。
アンダーアーマー

NBAスタープレーヤーのステフィン・カリーが履いたことで一躍メジャーに躍り出たブランドです。抜群の軽量性が最大の魅力ですが、そのぶん耐久性は多少犠牲になっている面もあります。
デザインは、近未来的なニュアンスを感じるものが多くラインナップしています。実際のゲームで使用することはないけれど、タウンシューズとしておしゃれな一足を探しているという人にとっては要チェックのブランドですね。
アディダス

サッカーシューズで人気なほか、あらゆるスポーツシーンで高いシェアを持つアディダスは、NBAのオフィシャルスポンサーにもなっています。
アディダスのバスケットボールシューズは非常にクッション性が高いのが特徴で、激しい動きにもシューズの各部位がぶれず、しっかりとしたホールド感を保ってくれます。国産ブランドに比べるとやや幅が狭い傾向があるため、サイズ選びは夕方の時間帯を使うとよいでしょう。
代表的プレーヤーとしてはジェームズ・ハーデン、デイミアン・リラード、デリック・ローズ、ジェレミー・リンらがいます。
ミズノ

ミズノのバスケットシューズは、「レバンガ北海道」「青森ワッツ」「仙台89ERS」などのチームにオフィシャルサプライヤーとして供給されています。ラインナップが豊富で、ジュニアモデルのバリエーションが多いのも特徴。代表的モデルのひとつ「ウエーブリアルBB7」はクッション性とフィット性で定評があり、日本人の足型に無理なく合ってくれるシューズとして人気です。
上記のブランド以外に、レジェンドメーカーのアイテムも多くあります。
コンバース
バスケットシューズのヒストリックブランドとしてあまりにも有名なコンバース。創業者マーキス・M・コンバースによって1917年に生み出された「キャンバスオールスター」は、当時のスター選手、チャールズ・H・テイラーの活躍で全米中に一大センセーションを巻き起こしました。
ファッションアイテムとして、日本国内でも流行に敏感な若者たちのマストアイテムとして愛されたのは多くの人の知るところです。ジョン・レノンが愛した「ジャックパーセル」や、レザー素材の採用で話題となった「ワンスター」など、多くのレジェンドアイテムがあり、それらは現在でも入手することができます。
リーボック

バスケットシューズだけでなく、さまざまなスポーツカテゴリーで洗練されたセンスを発揮したブランドです。
リーボックのバスケットシューズを愛した名プレーヤーと言えば、アレン・アイバーソンの名を挙げないわけにはいきません。フィラデルフィア76ERSの永久欠番「3」として知られる彼は、NBA史上もっとも身長の低い得点王であり、引退は2013年。彼が新人王を獲得した年に履いていたのがハニカム構造を採用した「QUESTION」で、ファンが多いことから何度も復刻された人気モデルです。
独自のスタイルが人気の”シグネチャーモデル”
NIKEのシグネチャーモデル1 「エア・ジョーダン」

ナイキと言えば、マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデル「エア・ジョーダン」を多くの人が想像することでしょう。不朽の名作として名高いこのシューズは、ストリートファッションにおいても一大ムーブメントを巻き起こし、そのプレミア的価値は社会現象ともなりました。ネーミングの「エア」とは、エアクッション技術を採用していること、マイケル・ジョーダンのニックネームが「エア」だったことから付けられています。
誕生したのは1988年。ナイキは、NCAA(全米大学体育協会)制覇、オリンピックゴールドメダルなどの輝かしい成績に飾られたマイケル・ジョーダンを契約プレーヤーとして獲得すべく、年間50万ドルというオファーを提示。この契約成立によって「エア・ジョーダン」は誕生しました。以来、驚異的な人気を誇ったこのシューズは、1990年に登場した「エア・ジョーダンV」でその名を不動のものとします
「エア・ジョーダン」には実に多くのモデルが存在し、そのデザインや機能は常に進化し続けています。
NIKEのシグネチャーモデル2 「カイリー」

「第3の目を持つ男」のニックネームをもつNBAスター、カイリー・アービングのシグネチャーモデル。その魅力は「独特のカラーコレクションにある」と言う人も多いことでしょう。
ファーストモデルの「カイリー1」は、ヘリンボーン模様のラバーアウトソール、スタッズモチーフのかかと形状、3層のフェーズ構造からなるシームレスアッパーなど独自のコンポジットで話題となりました。甲部分にベルトを配し、サイドの安定性を高めた「カイリー2」、新素材「エアズームターボクッション」を搭載し、独特のアウトソールデザインを持つ「カイリー5」など、常に時代のニーズに呼応したモデルが揃っています。
NIKEのシグネチャーモデル3 「KD」

2013~14のNBAシーズンMVP、ケヴィン・デュラントのシグネチャー。ローカットのモデルが多く、タウンシューズとしても気軽に履けるアイテムが揃っています。
NIKEのシグネチャーモデル4 「PG」

どんなポジションからでも鮮やかなボールコントロールで相手を翻弄するポール・ジョージ。彼のシグネチャーモデルは、高反発なクッション性と抜群の安定感に加え、スタイリッシュなフォルムが特徴。そのデザインはポール自らがナイキのデザインスタジオにスケッチを持ち込み、リクエストしたことから生まれています。
NIKEのシグネチャーモデル5「レブロン」

『Forbes』誌が選ぶ「2019年版、もっとも稼ぐアスリート100人」にカイリー・アービング、ケヴィン・デュラントとともに選出されたレブロン・ジェームズのシグネチャーモデル。シンプルでありながら、前衛的なデザインは一度見たら忘れられないインパクトがあります。
NIKEのシグネチャーモデル6「コービー」

バスケットボール界の伝説として語られるコービー・ブライアントのシグネチャーモデル。「ズームコービー」は、1から11までラインナップしており、比較的シンプルなカラーリングなので、ストリートユースでも合わせやすい一足です。
アディダスのシグネチャーモデル1 「DAME」
ダミアン・リラードのシグネチャーモデル。彼はバスケット選手としてだけでなくラッパーとしての顔もあり、さまざまなスポーツ、カルチャーへの造詣が深いダミアン・リラードならではのインスピレーションから生まれました。ボクシングからインスパイアを受けた「PEOPLE’S CHAMP」、スケートシューズのデザインをモチーフとした「ALL SKATE」など、バスケットシューズの型にはまることなくデザインされたアイテムは、流行に敏感な人の心を捉えてやみません。
アディダスのシグネチャーモデル2「ハーデン」
NBAヒューストンロケッツのエース、長い髭で知られるジェームズ・ハーデンのシグネチャーモデルです。クッション性が高く、強い反発力は俊敏な動きをサポートします。
アンダーアーマーのシグネチャーモデル「UAカリー」
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステファン・カリーのシグネチャーモデル。バスケットシューズ界に革命を起こしたアイテムとして有名です。 カリーのプレースタイルは、とにかく運動量が多いこと。そのため、ランニングシューズのエッセンスを取り入れた設計の「カリー6」は、コートからの衝撃を推進力に転換する「UAホバークッショニング」を搭載しています。
ブランド別 ヒマラヤおすすめのバスケシューズ
アンダーアーマー「バスケットシューズ UA GS Jet 2019 SYN 3022778 100」
メッシュアッパーがシューズ内部を快適な状態に保つ十分な接地面積から安定的な走りをサポートするフラットソール形状を採用しているアンダーアーマーのバスケットシューズです。
アディダス「ハーデン ステップバック EF9890 FBC59」
ジェームス ハーデンのプレイから刺激を受けつつ、デイリー使いできる耐久性を搭載しました。軽量性と透湿性に優れ、快適な履き心地のグリップの効いたレギュラーフィットのバッシュです。柔軟性のあるバウンスのクッショニングや対衝撃のシンセティックのトゥキャップ、そしてグリップ力を発揮するヘリンボーンのアウトソールを合わせたデザイン。
アシックス「ゲルフープ V 12 1063A021 101」
軽量性があり、アッパーの外側には通気性とフィット性に優れるジャカードメッシュを採用。ミッドソールにFLYTEFOAMを搭載し、適度なクッション性を備えつつも、コートをつかむ接地感を追求しています。アウターソールの同心円状の意匠が回転時のグリップ力を高め、また前足部の外側には横方向の動きに対してのグリップ力を高める意匠を施しています。バスケットボールの動きに必要とされる機能をバランスよく備えたモデルです。
アシックス「NOVA FLOW 1063A028 002」
バスケを楽しむプレーヤーやエントリープレーヤーにバスケットボールをエンジョイしてもらうためのコンフォートモデルです。
ナイキ「カイリー フライトップ3 EP CD0191-001」
カイリー・アービングの比類のないスピードのためにデザインされたモデルで、足全体のサポートと固定感、高反発のクッショニングを融合。足の線に沿ったアウトソールにより、タイトなレーンでもシームレスに動けます。サイドまでのトラクション曲線的なアウトソールには、ミッドソールを両側から包み込むトレッドパターンを使用。ストライドの変化に応じてトラクションをキープします。
ナイキ「レブロン ウィットネス 4 BV7427-001」
チームバージョンのレブロン ウィットネス4は足首周りのしっかりした固定感と軽量な履き心地を求めるプレーヤーに最適です。 立体的に裁断されたパッド入りの履き口と、外側のヒールカウンターが安定したフィット感をもたらします。前足部に見えるクッショニングユニットが、足を踏み出すたびにエネルギーを還元します。
ナイキ「チーム ハッスル D 9 GS AQ4224-012」
スピードと敏捷性を追求したモデルで、ソフトなミッドソールによるクッショニングとサポート力の高さが特徴。
ナイキ「KD13 EP CI9949-101」
ケビン・デュラントのシグネチャーモデル。KD13 EPには、フルレングスのクッショニングと強力な前足部のユニットを搭載。一流アスリート並みのプレーをサポートしています。また、このEPバージョンは屋外コートで優れた耐久性を発揮するアウトソールを採用しています。
ナイキ「ZOOM FREAK 2 CK5424-005」
ズームフリーク2はヤニス・アデトクンポの超人的な動きのパターンの研究を元にデザインされたモデルです。初代モデルの優れた意匠を引き継ぎながらもズームエアバッグを前足部への移動やクッションにング素材の追加などさらなるアップグレードが施され、レスポンス性能、安定性とフレキシビリティに優れた新モデルです。
まとめ
バスケットシューズにまつわるストーリーは非常に奥が深く、一度のめり込むと抜けられない魅力に満ちています。
有名プレーヤーのヒストリーとシグネチャーモデルの関係性、素材やデザインに秘められたテクノロジーなどは、シーズンごとに進化しているので目が離せません。反対に、オールドモデルや復刻版で往時の雰囲気に浸ってみるというのもバスケットシューズの楽しみ方のひとつですね!