モンベルの登山靴のおすすめは?履き心地やお手入れ方法、人気商品をご紹介

日本のトップクライマーによって設立されたモンベル(mont-bell)は、アウトドアフィールドにおける「機能美」と「軽量・迅速」を追求した商品開発を行い、さまざまな登山靴を提案しています。
そこで今回は、モンベルの登山靴の購入を検討している方に向けて、登山靴の選び方からおすすめ商品、お手入れ方法について、登山初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
目次
登山を始めたい方にモンベルの登山靴をおすすめする理由
登山に必要な装備はいくつもありますが、中でも一番重要になるのが、「どんな靴を履くか」という問題です。そこで、登山初心者やこれから登山を始めたいと考えている方に向けて、登山靴を選ぶポイントをまとめてみました。
安全な登山をするためには靴選びが大切

安全に登山を楽しむには、スニーカーではなく登山靴を用意する必要があるのはなぜでしょうか。
舗装された道路と違い、起伏がある山道には岩や木の根も多く、足元が不安定になりがちです。
スニーカーは街歩きには最適なシューズですが、ソールが柔らかいためデコボコした地面の影響を受けやすく、山道を長時間歩く登山となると足に負担がかかってしまいます。
また、ぬかるんだ道や木道のような滑りやすい場所を歩くことも登山ではよくあります。
どんな山道に遭遇しても安全で快適に歩行するには、スニーカーよりもソールが硬く、疲れにくいシューズが最適であり、グリップ力が高く滑りにくい特徴を持つ登山靴を選べば、さらに安心です。
モンベルの登山靴の特徴

海外メーカーの登山靴が多い中、日本人の足の形に合わせた登山靴を作っているのが、日本生まれのアウトドアメーカーのモンベル(mont-bell)です。
日本人のさまざまな足型に合わせてレギュラーサイズに加え、足幅が広く甲が高い「幅広サイズ(ワイドモデル)」や、足幅が狭く甲が低い「幅狭サイズ(ナローモデル)」が用意されているので、より自分の足にフィットする登山靴を見つけることができます。
日本の地形や気候を熟知したモンベルは、独自開発のソール「トレールグリッパー」で抜群のグリップ力を実現しています。地面のデコボコにもしっかり密着することで、ぬかるんだ道や濡れた岩場でも滑りにくいのが特徴です。
ソールの摩耗や経年劣化には、ソールの張替え(有償)も行っています。
トレッキングシューズは痛い?モンベルの登山靴のフィット感やサイズ感
トレッキングシューズ(登山靴)はゴツくて足が痛くなりそう、というイメージがあるかもしれません。足にフィットして痛くならない登山靴を選ぶためのコツをご紹介します。
フィットする靴を選ぶコツは使用目的をはっきりさせること

登山靴にはローカット、ミドルカット、ハイカットと呼ばれる3つのタイプがあります。
ローカットタイプは、くるぶしよりも下でカットされているため足首の可動域が広く、スニーカーに近い感覚で履くことができます。ハイキングや整備された山道を歩くのにおすすめです。
ミドルカットタイプは、くるぶしが隠れるぐらいの程よいホールド感があるため登山初心者でも履きやすく、日帰り登山や富士登山などに向いています。
ハイカットタイプは、足首が覆われてしっかり守ってくれる登山靴です。長時間の登山を想定して作られているため、硬く重量感があり、ハードな登山や雪山などに向いています。
3つのタイプの中から自分に合った靴を選ぶには、どんな山に登りたいのかという登山の目的をはっきりさせることがポイントになります。
モンベルの登山靴は少し大きめサイズがおすすめ

モンベルの登山靴は、普段履いている靴よりも0.5~1センチ程度大きめサイズを選びましょう。
靴ひもをほどいた靴に足を入れ、足の指を伸ばしてつま先が靴の先端にある状態で、かかとに人差し指1本分くらいの余裕があるのがベストです。
登山では足を守るためにクッション性の高い厚手の靴下を履くことがあるため、着用する靴下を用意してサイズを測ってみることをおすすめします。
少しサイズが大きいと感じたときは、靴下の厚みでフィット感を調整しましょう。
【モンベルの登山靴】スポーツ用品店が選ぶおすすめ4選
モンベルの数ある登山靴の中から、使用目的に合わせて選びたいローカット、ミドルカット、ハイカットのシューズから4点を厳選してご紹介します。
【ローカット】クラッグステッパー 1129504
優れた耐久性を兼ね備え、低山ハイキングからキャンプまでマルチに活躍するローカットタイプのクラッグステッパーです。サイズは、25.0〜27.5cm。
アッパー素材にはゴアテックスを使用し、こすれやすい前足部とかかとを1.6mm厚のスエードレザーで覆うことにより、高い防水透湿性と耐久性を実現しています。
アウトソールはかかとの高さとつま先の反りを抑えたフラットな形状で、岩場へのアプローチにも適しています。
【ミドルカット】タイオガブーツ 11294725
軽装備の登山や小屋泊登山などに適したミドルカットの全天候型ブーツです。スエードレザーと合成皮革で補強を施すことで横ブレを軽減し、安定性を向上させています。
サイズは、23.0〜24.5cmのレディース用です。アッパー素材にはゴアテックスを使用し、メッシュと組み合わせることにより防水性と透湿性を高めています。
足幅は十分に確保してかかとや土踏まずをしっかりホールドしているので履きやすく、低山ハイキングからキャンプなどにおすすめのシューズです。
【ハイカット】ワオナブーツ 1129546
軽装備のトレッキングから富士登山まで守備範囲が広く、軽量で比較的柔らかく歩きやすいのがミドルカットタイプのワオナブーツです。サイズは、23.0〜24.5cmのレディース用。
アッパー素材にはゴアテックスを使用し、メッシュと組み合わせることにより防水性と透湿性を実現。
スエードレザーと樹脂のシートで補強を施すことで、ガレ場や砂地にも対応できる耐久性を高めています。
【ハイカット】ツオロミーブーツワイド 1129469
夏場の縦走登山やトレッキングなどに最適なハイカットのツオロミーブーツの「幅広サイズ(ワイドモデル)」。
足幅(ワイズ)4E相当のモデルです。サイズは、25.0〜27.5cm。
足首がサポートされているので安定感があり、捻挫などのトラブルになりにくい特徴があります。
アッパー素材はゴアテックスとメッシュを使用することで防水性と透湿性を高め、2.2mm厚の高品質ヌバックレザーとスエードレザーで補強を施し、抜群の耐久性を実現しています。
長く大切に使うためのモンベルの登山靴のお手入れ方法
登山靴の寿命を延ばして長く大切に使うためには、登山前のチェックと登山後のメンテナンスが欠かせません。そのポイントとお手入れ方法についてご紹介します。
靴の状態をチェックしましょう

登山中の靴のトラブルは重大な事態を引き起こしかねません。そこで、登山に行く前にはスケジュールに余裕をもって靴の状態をチェックしておきます。
次の4つのチェックポイントを確認しておきましょう。
・金具は取れかけたり、錆びついたりしていないか。
・靴ひもはすり切れたり、伸縮性がなくなっていたりしないか。
・アッパーとソールの結合部が接着剤の経年劣化で乖離していないか。
・ソールのかかとやつま先部がすり減っていないか。もしもソールがすり減っている場合は、モンベルに修理を依頼することをおすすめします。
日ごろからこまめに登山靴のお手入れを行うことは、コンディションの良い状態を長くキープすることにつながるので、安全に登山を楽しむことができます。
下山後のお手入れ方法

下山後のお手入れで覚えておきたいのは、汚れの除去・乾燥・撥水・保管の4ステップです。
1.まず中敷きを取り出し、靴内部の汚れを落とします。アッパー部分の汚れはブラシなどを使って落とし、靴ひもは洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うと手軽です。靴底は水洗いし、こびりついた土は使い古しの歯ブラシ、つまった石はマイナスドライバーを使い、靴や手を傷つけないように取り除きましょう。
2.直射日光を避け、風通しのよいところに靴や中敷きを置いて2~3日かけて乾燥させます。靴の内部が濡れているときは靴用の乾燥剤を入れておきます。
3.汚れを取り除いて乾燥させた後、風通しの良い屋外で撥水スプレーを塗布します。
4.風通しが良く、直射日光や高温多湿を避けて保管します。購入時の靴箱や収納袋に保管するのはおすすめしません。
長く大切に登山靴を使うためにはお手入れが肝心ですが、それでも状態がよくならないときは買い替えを検討しましょう。
まとめ
日本生まれのアウトドアメーカーのモンベルは、日本人の足の形にフィットする登山靴作りに定評があります。数あるモデルの中から自分に合う一足を見つけるには、使用目的をはっきりさせることが大切です。どんな登山を楽しみたいのかで選ぶ靴が変わってきます。
岩場へのアプローチから低山ハイキングやキャンプまでマルチに活躍するローカットタイプのクラッグステッパー。
適度なホールド感と軽量で柔らかい履き心地を求めるならミドルカットタイプのラップランドブーツ。
軽装備のトレッキングから富士登山まで守備範囲が広いミドルカットのワオナブーツ。
夏場の縦走登山やトレッキングに最適なハイカットのツオロミーブーツのワイドモデル。
今回はモンベルの登山靴の中から4つのモデルをご紹介しました。日本人の足に合うモンベルの登山靴を、ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。