シーズン到来!キャンプの必須アイテム「テント」のおすすめと選び方とタープとの違い。

テント

キャンプに必要なものといえば、テントはその筆頭アイテムのひとつ。キャンプシーズン中はホームセンターでもテントが展示されています。ただし、目的に合ったものを上手に選ぶためにはそれなりの知識も必要。専門店に足を運べば、豊富な知識の店員さんにいろいろ教えてもらえますが、ネットショップでの購入となるとそうはいきません。ある程度はテントに関する知識を身につけておくべきでしょう。というわけで、ここではテントの種類や目的に合ったテントの選び方を解説していきます。

まずはテントの種類を把握しよう!

テントとひと口にいっても構造はさまざま。そして、構造によって設営のしやすさや居住性、重量、耐風性、さらには価格まで変わってきます。使うシーンに合ったテントを手に入れるために、それぞれの特徴について理解しておきましょう。

ワンタッチ/ポップアップテント


収納袋から出して放り投げるだけで設営完了!という手軽さが一番の特徴。価格もほかのタイプと比べれば安価です。日陰を確保し、荷物を置く場所をつくるだけなら、これで十分。入口が閉じるタイプなら、着替えルームとしても使えます。

実際によく使われるシーンは、公園ピクニックや海水浴、子どもの運動会など。商品名が「テント」ではなく「サンシェード」となっているものが多いことからもわかるように、雨や風への対応は考えられていないので、登山などの本格的なアウトドアには対応できません。とはいえ、キャンプ場でもメインのテントにプラスして用意しておくと、いろいろと便利に活用できますよ!

ドーム型テント


2~4本のポールを組んで建てるタイプのテントです。ポールはアルミ合金やグラスファイバー/カーボンパイプなどでできていて、テント本体のスリーブ(ポールを差し込む筒状の部分)に入れたり、先にポールを組んで本体を引っ掛けたりして設営します。

ほかのタイプのテントと比べて軽量なものが多く、設営も簡単なので、とくに小型のテントは荷物の量を減らしたい登山や自転車・バイクツーリングなどに向いています。耐風性などを確保するためにはペグ打ちが必須ですが、ポールだけで自立するので、ペグが刺さらない固い地面でも設営が可能というのが利点です。

ただし、軽量化を追求したものは高さがなく、ウォール(壁面)の立ち上がりが浅い(鋭角に近い)ので、居住性はイマイチ。一方、高さや立ち上がり角度を稼いだ大型テントは、風に弱くなりがちです。

もっとも、本格的な登山に使用される大型ドームテントには、ポールの組み方を工夫し、居住性と耐風性を兼ね備えたものもあります。ポピュラーなタイプだけに、価格や性能の幅が広いというのもドーム型テントの特徴といえるでしょう。

ロッジ型テント


ドーム型テントよりも頑丈なポールを使用した、小屋のような構造のテントです。ウォールの立ち上がり角度を稼げるので、居住性は抜群。ドーム型テントにありがちな窮屈感はありません。ただし、重量はかさみがちで、設営には少々時間がかかります。とくに大型のものは、狭いキャンプサイトでは設営するスペースが確保できないこともあります。

ロッジ型テントが似合うのは、ファミリーやグループなど、大人数での長期滞在型キャンプ。自然の中でゆったりと時間を過ごすには一番のチョイスといえるでしょう。

ティピー(ワンポール)型テント


ティピーとは、ネイティブアメリカンが移動の際に用いていた住居形態のひとつ。中心に1本のポールを立てて設営する円錐形のテントで、高さを稼げることが一番のメリットといえます。設営方法はシンプル。ただし、本体の周囲をペグで確実に固定する必要があります。

なかには難燃性の素材を使い、天井が大きく開くようにして、内部で火器を使うことのできる本物のティピーのようなテントもあります。

本格的な登山を意識した、軽量・コンパクトなものもありますが、おしなべて大人数の長期キャンプに向いています。見た目がユニークなので、ほかのキャンパーとテイストの差をアピールすることもできますよ。

トンネル型テント


2~4本のポールを使い、トンネルのような居住スペースをつくるタイプのテント。背の低い登山用のものは「カマボコ型」などと呼ばれることもあります。高さやウォールの立ち上がり角度が稼げるので、居住性はロッジ型テント並み。加えてロッジ型テントよりも安価なので、近年、人気が急上昇しています。設営も簡単。ただし、ドーム型と違い、自立フレームではないため、しっかりペグで固定する必要があります。

ルーム型テント


テント内部を、ベッドルームとリビングルームのふたつに分けることができる大型テントです。ここまで解説したドーム型、ロッジ型、ティピー型、トンネル型の、いずれのタイプにも2ルーム型があります。

キャンプサイトで雨をしのぐリビングスペースをつくるには、雨よけのタープが必須ですが、2ルーム型テントならタープがなくてもOK。リビングルームにメッシュパネルを配したものなら、蚊などの嫌な虫の侵入も防げます。

ベッドルームは、インナーテントを本体に取り付けるタイプが一般的です。気を付けたいのは、テント全体は大型でも「ベッドルームが思っていたほど大きくない」というケース。ベッドルーム(インナーテント)の床サイズを必ず確認しておきましょう。

テントのサイズ(大きさ)の目安と決め方

テントを選ぶ際に一番の選択基準となるのはサイズ、つまり「何人が寝られるのか」ということです。各商品には「○人用」と記載されているので、それを目安に選べばいいのですが、その表示には基準があることを知っておかなければなりません。

表示は、ほとんどのメーカーがJIS規格に準拠しています。具体的には、1人が寝られるサイズの基準は55×180cm。たたみ1畳分もありません。たとえば「4人用」とされているテントで、大柄な大人が4人寝ることを想像するとどうでしょう。かなり窮屈ですよね。小さな子どもが2人いる4人家族でも、4人用では狭く感じるかもしれません。 テント内で快適に過ごすなら、実際に就寝する人数プラス1、2名のサイズ記載(JIS規格)があるテントがオススメ。メーカーによっては、ウェブショップ上でもテントのサイズを表す図面を掲載しているので、それを参考にするといいでしょう。

買い方については、スタイルの変化に合わせて買い足すという考え方もあります。たとえば4人家族でキャンプを始めるという場合、子どもが小さい間は4人用テント。子どもが大きくなってきたら、子ども用に2、3人用テントを買い足すというやり方です。軽量・コンパクトな登山用の2、3人用テントは、登山や自転車・バイクツーリング、カヌー旅など、オートキャンプ以外のシーンでも活用できますよ!

テントを購入する際のポイント

テントを購入する際のポイント

さて、ここまでの解説で、どんな構造の、どのくらいのサイズのテントを手に入れるべきかイメージが固まったでしょうか? それでは次に、それらの条件に合うテントの中から最適な商品を選び出すための知識を身につけていきましょう。

本体のボトムとフライシートの防水性をチェック!

テントは雨・風をしのぐもの。どれくらいの雨に耐えてくれるかは、本体やフライシート(本体の上にかける雨よけ)の防水性によります。

本体もフライシートも、生地自体はナイロンかポリエステルであることがほとんど。ナイロンは強度が高い、ポリエステルは耐熱性に優れるといった特徴はありますが、注目すべきは生地にどんな防水加工がなされているかです。

本格的な登山を意識したテントには、ゴアテックス(R)などの防水透湿生地(フィルム)が使われているものがあります。性能的にはこうしたものがベストですが、高価になってしまうのがネック。そこで多くのテントではフライシートや、直接、水に触れるボトム(底)部分に防水加工を施しています。なお、耐えられる雨の程度を測る目安として耐水圧が表示されていますが、1,800mm程度あれば安心できます。

また、生地の防水加工だけでなく、縫い目がどうなっているかも重要なチェックポイント。防水性の高いシーム(縫い目)テープが貼ってあるなど、きちんと縫い目加工がされているものをおすすめします。

構造は居住性と耐風性で選ぼう

テントは大まかにいって、大きいものほど高さはもちろん、ウォールの立ち上がりが稼げることもあって居住性が高くなります。それに相反して、大きいものはウォールが風をまともに受けてしまうため、耐風性は下がりがちです。そしてその結果、テントに大きな力がかかって変形し、最悪の場合はポールが折れるなどのトラブルが起こります。

「そんな暴風雨の日にキャンプなんかしない!」というのが普通?でも、寝ている間に風が強くなってきたらどうしますか? やはり耐風性は高いほうが安心して眠れますよね。

居住性を損なわず、つまりテント全体のフォルムを変えずに耐風性を高めるには、ポールの素材や構造が重要になってきます。簡単にいえば、「丈夫なポールをたくさん使ったテントのほうが強い」ということ。しかも、丈夫=重いとは限りません。高品質のアルミ合金やカーボンパイプを使用していれば、本数が多くても、それほどの重量増にはつながらないのです。

実際、テントの価格の違いは、ポールの素材に大きく現れます。もちろんお財布との相談になりますが、テント自体の耐久性にも関わってきますので、ポールの品質をチェックしておきましょう。

付属の小物も要チェック!

テントには、本体・フライシート・ポール以外に、ペグやロープなどの小物が付属しています。ペグはテントの設営に絶対必要なもの。本体だけで自立するドーム型テントでも、性能を十二分に発揮させるためにはペグ打ちが必須です。しっかり地面に刺すことができて、簡単に曲がったりしないペグが付属しているかどうか、確認しておきましょう。また、ペグは曲がったり、紛失したりしてしまうこともありますので、予備を持っていくことをオススメします。
ロープも、粗悪なものは強度や耐久性に問題があります。不安があれば、登山用品店で売られている「細引き」などと呼ばれるロープ(直径5mm程度)と交換しておくことをおすすめします。

なお、ペグを打つハンマーは、テント本体に付属していないこともあります。必ずチェックし、なければひとつ購入しましょう。

テントと一緒に用意したいアイテムは?

テントがあればキャンプ可能、ではありますが、より快適に過ごすためには、テント以外にいくつかのアイテムが必要です。キャンプサイト全体でいえば、タープがその筆頭。そして、テント内に目を向ければ、シートやマットが第一に挙げられます。それぞれについて解説しましょう。

日よけ、雨よけに活躍するタープ

日よけ、雨よけに活躍するタープ

「タープ」は、いわばリビングスペースの屋根。暑い日差しや雨を遮ってくれるアイテムです。2ルームテントはテント内にリビングスペースを設けていますが、タープのほうがより開放的。気候のいい季節ならタープなしでも快適なキャンプは楽しめますが、不意の雨などに対処するために、用意しておくことをおすすめします。

テント同様、タープにもいくつかの種類があり、それをここで解説するにはスペースが足りないのですが、選び方のひとつとして「大きめをチョイス」することを覚えておきましょう。タープの弱点は横殴りの雨。雨が吹き込んでくると、濡れずにいられるスペースが極端に狭くなってしまうのです。

また、タープは開放的である反面、虫の侵入は防げません。それを補ってくれるのが、タープの下に取り付けるメッシュルーム(蚊帳)や、メッシュウォール。また、ドーム型テントと同様のフレーム構造をもち、メッシュパネルで虫をシャットアウトできる、シェルター型のタープもあります。

テントの傷みを防ぐグランドシート

テントの傷みを防ぐグランドシート

テントはボトム部分がもっとも傷みやすい場所です。その傷みを防いでくれるのが、テントの下に敷くグランドシート。DIY店などで売られている、いわゆるブルーシートでも代用は利きますが、やはり専用品のほうが見た目も性能も上です。また、グランドシートが敷いてあればテント自体をある程度汚さずに撤収することも可能です。

ただし、勘違いしやすいのですが、グランドシートはボトムの防水性を高めるものではありません。下から染み出してくるような水ならともかく、雨が降ればボトムとグランドシートの間にも水は侵入してきますから、ボトム自体の防水性が一番に問われるのです。もちろん、ボトムが傷まなければその分防水性も維持できるので、その意味では「テントの防水性を高める」といえるかもしれません。

寝心地の良さはマット次第!

寝心地の良さはマット次第

キャンプのベテランほど重要視するのがマット。綺麗な芝生のキャンプサイトならともかく、岩や木の根で凸凹になっているところでは、マットの良し悪しが快適性に直結します。
マットは2タイプ用意するのが基本。ひとつはテントのフロア(床)全体に敷く、大きなテントマット。もうひとつは、一人ひとりがシュラフ(寝袋)の下に敷くマットです。
テントマットは薄手のもので構いませんが、廉価ないわゆる「銀マット」は滑りがよすぎて、上に敷く1人用のマットが動いてしまいがちです。

一方、1人用マットは、価格も性能もピンキリです。オススメはインフレータブル(空気注入式)のもの。コンパクトに畳めるのが一番のメリットです。

テントを選ぶ前に知っておきたいメーカーごとの特徴

テントは、国内外を問わず、数多くのメーカーが製造しています。ここで代表的なメーカーと、その特徴を簡単に紹介しましょう。

Coleman(コールマン)

Coleman(コールマン)

今から20年ほど前に巻き起こった日本のオートキャンプブーム。そのスタイルには、コールマンのツーバーナー(ガソリンコンロ)やランタンが欠かせないものでした。
コールマンはアメリカ・オクラホマ州で創業したメーカー。現在では日本のコールマンジャパンも国内向けの商品を開発し、テントを含めて日本独自のラインナップを製造しています。
野外フェスを意識した商品や、アパレルブランドとのコラボデザインなど、他社にはないデザインや色使いのアイテムが多いのは、コールマンの魅力のひとつです。

snow peak(スノーピーク)

snow peak(スノーピーク)

キャンプブーム真っ只中の1980年代にキャンプ用品の開発・製造を始めた国内のメーカーです。テントだけでなく、チェア、テーブル、ランタン、バーナーと、ありとあらゆるキャンプグッズを製造し、その機能性や品質には高い評価が与えられています。

本格的な登山から、豪華なオートキャンプまで、幅広いシーンをカバーする商品をラインナップが充実しているので、必ず自分のスタイルにあったテントを見つけ出せるはずです。

LOGOS(ロゴス)

snow peak(スノーピーク)

手頃な価格と豊富な商品ラインナップが際立つ、国内のキャンプ用品総合メーカー。コスパだけでなくデザイン性も高いと、多くのキャンパーから支持を得ています。

近年はグランピングに対応する商品も開発し、居住面積約54.7㎡、最大高さ3.6mという巨大なテントのシステムは、その象徴のひとつとなっています。

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)

CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)

こちらも手頃な価格とラインナップの豊富さが特徴です。本社は金物の町・新潟県三条市にあり、親会社であるパール金属は1967年創業。その名が示すとおり、金物関係商品の販売会社でしたが、1976年にバーベキューコンロの開発・発売を開始しました。

ホームセンターなどでも見かける一般的なテントだけでなく、ティピー型のテントをはじめとしたCSクラシックスシリーズや、高品質なエクスギアシリーズなど、ビギナーからベテランまでカバーする商品ラインナップを誇っています。

NORDISK(ノルディスク)

NORDISK(ノルディスク)

北欧テイストが特徴的なデンマークのブランドです。グランピングにマッチするティピー型テントを製造する一方で、世界最軽量の2人用テント「Telemark2 ULW」を開発するなど、本格的なアウトドアアクティビティとレジャーの双方に向けてアウトドア用品をリリースしています。

テントやタープ以外に、寝袋や食器類、マットなど、さまざまなキャンプ用品がラインナップされていて、それらすべてに独特のデザインセンスが貫かれています。

ヒマラヤオリジナルブランド「VISION PEAKS」

visionpeaks

ブランド解説の最後に、ヒマラヤスポーツのオリジナルブランド「VISION PEAKS(ビジョンピークス)」を紹介しましょう。

ブランドコンセプト

VISION PEAKSは、アウトドアの専門家・愛好家が長年にわたって開発した商品群に付けられたブランド名です。機能性やデザイン性のみならず、コスパも追求し、初心者からベテランまで、幅広い層のキャンパーに愛用されています。

テント主要モデルをご紹介!

テントは、ポップアップタイプのサンシェードからティピー型、ドーム型、2ルームテントとさまざま。以下、主要な商品を紹介しましょう。

クワトロアーチ2ルームテント

広い前室をもつトンネル型の2ルームテント。インナーテントは5人用。

ツーリングドーム クロウ

自転車・バイクツーリングに最適な、小型ドーム型テント。フロントパネルをポールで立ち上げ、前室として利用できる。

ポップアップUVサンシェードミニ

カラフルな色使いとコスパが魅力の、ポップアップタイプのサンシェード。

大型テント TCティピシェルター インナー付セット

綿混紡の生地を使用したシェルターで、ハーフインナーをセットすることで、テントとしても使用できる。

TCルーテント

シェルターやタープと組み合わせて使用する小型テント。社交性に優れた綿混紡素材を使用しており、サンシェードとしても利用できる。

シート、マットの代表的なモデルはこちら!

VISION PEAKSはシート・マットも豊富なラインナップ! 代表的なモデルを紹介しましょう。

フォールディングテントマット270

折り畳んでコンパクトに収納できる、テントフロア全体に敷くマット。

インフレーターマット 4cm/1P

空気注入式の、1人用マット。厚みが4cmあり、凸凹のある地面でも快適に寝られる。

設営に欠かせないペグはこちら

テントを設営するのに必須のペグ。頑丈なものでも、どうしても折れたり、曲がったりというトラブルは避けられないので、付属品以外にも数本、用意しておきましょう。

ネイルペグ25cm

スチール製の頑丈なペグ。1本ずつ購入できるので、スペアとして購入しやすい。

ツールケースセット

強度の高いスチールソリッドペグと、スノーピーク社製のペグハンマーに、それらを収納するツールケースを組み合わせた、ベテランキャンパーにもオススメしたい高品質なペグセット。

まとめ

テントは値段がピンからキリまで、タイプも豊富で選ぶのが難しい! そう思った方がいらっしゃるかもしれません。でも、考え方を変えれば、たくさんの商品を見比べて、ワクワクしながらどれにしようか悩むのは楽しい作業です! 誰と、どこへ行くのか、どんなキャンプをしたいのか、イメージを膨らませ、そのシーンにぴったり合いそうなテントを選んでくださいね!

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